数年前にアメリカでバレエを観たんですが、公演後に主役を踊っていたバレリーナさんに偶然にバッタリ!お会いして、興奮しながら一緒に写真を撮ってもらいました。
その写真をみて、一番気になったのが自分と彼女の【手首の関節の空間の違い】でした。
ウクライナ出身だったかな?ロシア系のダンサーさんで、エルメスのワンピースかなんか着ていて、私服でもすばらしく美しく、肌の色も髪の色も目の色も、筋肉も、何もかもがわたしと違いましたが、一番違うなと感じたのが、その手首の空間でした。
それから数年。別にそのために研究していたわけではないですが、どうしたらからだが柔らかくなるかを探求し続けてきまして、やっと、少し手首の仕組みというか、ナゾの解明ができつつあるのかなぁと思うてます。
しかしながら、腕というのは固くなるもんですねー
自分も決して柔らかい訳ではなかったのですが、腕の骨の回旋のお話をしながらみなさんの腕の動きを観察すると、はじめはまぁ動きませんねー
「ん?」って脳みそが止まるというより
筋肉が「はぁ???何言ってんすか?」「動くわけないじゃないですか!ケンカ売ってんすか?」と、言っている気がするほどです。
でも、何週もしぶとくお話して、半ば強制的にじっくりゆっくり何度も動かしてもらうと
腕が原因じゃなくって、腿が張っているだけだったり、背骨周りが固まっているだけだったり、他の要因があることを腕が教えてくれるようになります。
そして、動き出すと、ふわぁ〜〜〜とエネルギーが派生して、じわじわとからだ全体が拡張していくから不思議です。
そういう時のからだは
からだの中に砂漠が出来てしまっていて、オアシスもなく、干からびていたところに水が満ちていくようなイメージがあります。
そうすると、肌の艶が良くなったり、色が白くなったり、目の輝きが出てきたりします。
一瞬で変わって、人間ってうつくしいんだなーと思う瞬間でもあります。
腕のチカラを抜くことを知ってしまうと
腕の硬かった昔の自分には戻りたくありません。
あんなガチガチな辛いからだはもうイヤーという感じです。
時間はかかるけど、みなさんそれぞれのペースで、腕のチカラを抜きつつ、しっかりと支え合えるチカラを全身でつくりたいなと思う次第です。