12年という年月

今月、一通のお手紙が届きました。

以前レッスンに通っていた方のご主人からでした。

封を開ける前に既に内容が読み取れて

読むのをためらいたかった。

 

12年前に自分一人で、どのスタジオにも所属せず、

独立してレッスンをしようと決意して

レッスンのチラシをつくって募集しました。

公共の施設の和室を借りてストレッチをやりますという内容でした。

そうして始めたレッスンの参加者第一号になってくれた方が

先月亡くなったというお知らせでした。

 

7年間一緒にレッスンをしました。

マンツーマンのレッスンも受け持ちました。

たくさんたくさんお話をしました。

5年前にレッスン中に脳梗塞になって、救急車を呼びました。

命に別状はなく、リハビリをして

話す・読む・書くがまたできるようになり

発表会も観に来てくれました。

お手紙のやりとりをしながら

いつかまた会えるような気がしていました。

 

自分が20代の頃から

なぜか自分よりだいぶ年上の方々に教えることが多く、

この方も例に漏れず

お会いした時にはすでに還暦を過ぎていて

「20年早く会いたかったわ」と言っていただき

「それだとわたしまだ子供ですねー」と返しながら

笑いあったりしてましたが

年齢を重ねる中でどうやって「生きていくのか」

そんなことをいつも問われて考えさせられて

わたしのレッスンの内容が今のようなスタイルになる

そんなきっかけをいつもくれていた気がします。

 

受け止めるにはまだまだ時間がかかりそうですが

 

12年という歳月を感じて

「思い悩むのはもうやめよう」と

そんなことだけ

自分の中で決められたように思います。

 

沢山のことを教えていただきました。

ありがとう。