STUDIO ARTISAN からだとこころのいろいろ

STUDIO RTISAN公式HP → https://www.studioartisan.jp

『地道は近道』

『地道は近道』

わたしがこの間ノートに書いた言葉です。
「継続は力なり」とか「急がば回れ」とかと同じような意味かなと思いますが、ふと思いついたので書き留めました。


からだラボクラスに参加していただいた皆さんのからだの変化を見ていますと…

ストレッチやバレエのレッスンに参加した初日は固まっていたからだが解放されるため、すごくスッキリされるようです。

そして1〜3ヶ月くらい継続した頃「中心をとる」ということや柔軟性が高まって動きやすくなってきます。

そして4ヶ月、5ヶ月目は頭でやりたいことがわかるだけに、からだの体感がついてこない気がしてもどかしさを感じるようになるようです。

そしてそして半年を過ぎた頃…みなさまからだの感覚がぐん!とアップします。
からだが大きく動きはじめるので、息がお腹に入ってゆるむことがわかったり、伸ばしたいところが伸び始めたり「かゆいところに手が届く」みたいな感覚がうまれるようです。


そして1年、2年…と時間を重ねていく中で、自分のクセや習慣が確実に変わり、からだが目に見えて変化し、こころにも柔軟性としなやかな強さがうまれていきます。



皆さんの変化を見せていただく中で、からだが変わっていくプロセスは、こころを鍛えるプロセスでもあるんだなと感じています。

人生って、年齢や職業に関係なく、うまくいかないことに必ず出会いますよね。
そのときに、どうやって自分と向き合っていくか。
進むべきか休憩すべきかとか、選択をいつも迫られます。


そのときに活躍するのは、知識をつめこんだ「頭」ではなく、自分の「からだの感覚」のようです。

本当は自分はどう感じているのか、どうしたいのか、自分のからだの反応をみればわかってくるようになります。

「こうしたらいいんじゃない?」という常識や人の意見ではなく、本当に自分で望んでいることに向かいあえるようになるみたいです。

自分が本当に望むことに向かいあうということは大抵「勇気」が必要なことであり、「努力」と「忍耐」を必要とすることが多いですよね。

からだと何ヶ月も向かいあって、息を送り続けて、曲げたり伸ばしたりしているうちに、からだが仲良くなる事を許可してくれます。

そしてからだにしなやかな強さが出始めると、自分が本当にどうしたいかをはっきりとからだが示してきます。
そのため、目を背けることができなくなるんですね。

そして、今までやろうと思っても、取り組めなかったことに思い切って取り組めるようになったり、まったく新しいことを始めて見たりすることになり、大きな変換の時がやってきます。

昔の自分に、後戻りは出来ないサイクルにはいっちゃいます(もちろん良い意味です!)。


そんな変化って、じみ〜に地道にからだと向き合い、焦ったりもどかしかったりする気持ちを味わったゆえの変化なんじゃないかとわたし自身は思っています。


一度覚えた呼吸はそうそう忘れません。
だからこそ、なるべくからだにとって有益な呼吸やからだの使い方をお伝えしたいと思っています。

大きな意味では、みなさんの今後の人生に関わる事にもなりますからね。


地味に地道に楽しみながら着実に。
それが一番の近道ですね。