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漫画の原画

昨年くらいから、何度か「漫画の原画」を目にする機会がありました。
自分から原画展を観に行ったりもしましたが、たまたま通りかかった画廊で原画展をやっていたりと、そういう機会に何度か恵まれました。

漫画の原稿って、結構すきなんです。
まずは、その漫画家さんの情熱がそのまま注がれているのが良くわかるから。
とってもキレイというか、イイものだなと、正直に思います。

あと、ホワイトって言って、修正液でたくさん直した跡があったりするから。
印刷された状態ではわかることのない漫画家さんの「試行錯誤の跡」が残っているのをしっかりと見ることができるから。


バレリーナでも、アスリートでも、たーくさん失敗をして、本番ってのを迎えている。
漫画家さんも原稿を何度も描き直したりしているんだなって。
目だけ繰り返し消したり描いたり、また消したり描いたりの繰り返しをしていて、納得いくまでそれを続ける方も多いということを知ることができて、とても嬉しかったんです。


わたし自身ぜーんぜんうまくいかないことがたーくさんあって、もっと良くなるにはどうしたらいいんだろうって、いつもいつも試行錯誤しています。
正解を教えてもらいたいけど、誰にも「ピンポーン!」とは言ってもらえない。
でも、自分の中でしっくりくる感覚がある。「おっ、これだな!」と。
その感覚になるまで、何度もからだの仕組みを説明しますし、説明の仕方を繰り返し考えますし、エクササイズを考案し続けて、どれがイイのか、何がイイのか、毎日毎日挑戦し続けています。

でも、不安というか、わからなくなることも多い。
「漫画の原画」を何枚も何枚も観ていたら、あーそれでいいんだなーと、ホッと、安心したんです。
わからないながら、続けていけば、こうした形になるんだなって。
どの世界にいる人も、おんなじなんだな。
だから、自分大丈夫だ。って。


世界が違えど、会社に勤めている方も、毎日どこかで試行錯誤しながらお仕事しているんだと思います。
仕事の中身や成果は目に見えて形として捉えられることは少ないですけど、どこかの誰かの役に立っていたり、遠く巡り巡って、人と人とをつなぐものになっていたりするもんだと思います。

「漫画の原画」を見せてもらえたことで、わたしは勇気が湧きました。
わたしも、誰かの勇気を少しくらい湧かせられたら嬉しいなと思います。