STUDIO ARTISAN からだとこころのいろいろ

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映画の効用

レッスン帰りにお誘いをうけまして、映画をみてきました。

ウディアレン監督の新作『ミッドナイトインパリ』

http://www.midnightinparis.jp/

タイトルだけ知っていたのですが、内容はまったく知らなかったのでこんな展開なのか〜と、驚きながらとても楽しむ事ができ、なんせもともとは映画をみる予定ではなかったので、うれしさもひとしお、すごく満足しました。

映画館で見る映画、ステキですね〜。

よくあることですが、今回も映画のなかに自分が欲しかったこたえのようなメッセージがこめられていて、見るべくタイミングで見せてもらったな〜とひとりで感動していました。


映画っていいもんだなって浸りながら、TSUTAYAで借りておいた「奇跡のシンフォニー」も見ちゃいました。何年も前から友人に勧められていて、やっとこさ借りたDVDですが、見てよかった〜♫

残念ながら我が家は5.1サラウンドには対応していないのですが、TVに波動スピーカーを繋いでいるので、映画の中の音楽が心地良く響き、とてもとてもよかったです。


奇跡のシンフォニー」を観た後に、主人公の男の子みたいに耳を研ぎ澄ませて街のいろんな音を聴いてみました(すぐ影響を受けちゃって…)。

すると…

『お〜街にはこんなに音が溢れているのかぁ〜!』って、自分の耳の感覚におどろきました。


いつもはうるさいと思う車の音や工事の音も、遠くで聴こえる鳥の鳴き声も、オーケストラみたいにいろんな音符で表現されるのか〜と思ったらなんか愉しいし、嬉しいしで。

ちょっと捉え方が変わっただけで耳の奥の方の緊張が溶けたらしく、たっくさんの音を聴き取ることができて、すっかり忘れていた小さい頃の感覚が蘇ってきました。


うちは両親の教育方針により、幼少時から兄弟みんなバイオリンやチェロを習っていまして(ウチは決してお金がたくさんあったわけではないのですが、習い事だけにはお金をかけてもらいました)、音楽関係に進んだりすることはないものの、小さな頃からクラシック音楽に触れることで兄妹全員耳の感覚は育ったね〜なんて話をたまにしています。

そんなこんなでわたしはお腹にいるときから兄や姉のバイオリンのレッスンの音を聴いたり、レコードでクラシック音楽を聴いたりしていたらしいので、リズム感とかいろんな音を聴き取る能力が、学生の頃まではわりとあったんじゃないかと思うのですが、何やら必死に生きている間にこの音はいいとか、この音はキライとか、なんかそんな良し悪しを勝手に自分でつくっていたみたいで、知らずしらず音をシャットダウンしていたんだと気がつきました。


でも、映画のおかげでちびっこの頃の感覚が久しぶりに戻ってきていました(念のために、絶対音感とかはありませんよ〜)。
音を聴くことが出来るってすごいいいものだなと。ただただ感心して感動しました。

自分の中の眠っている感覚に気づく、感覚を思い出すって、こんなうれしいことなんだなとあらためて思いました。


こうして自分が体感すると、皆さんの中に眠っている能力や特技や才能を引き出したくなっちゃいます。

耳に限らず人間には誰しも優れている部分が必ずあって、それを本人は長所と思っている事は少ないと思いますが、からだの中心軸がつくられていくと、その能力を開花させることができるように思います。

からだの軸をつくって、日々の面倒だなって思える事を継続して行える体力と、たのしいことやうれしいことやよろこびに気づけるぶれないこころをつくって、やりたいことに取り組めるお手伝いが出来たら、これ以上うれしいことはないな〜と思う次第です。


『いやぁ〜映画ってほんっとにいいものですね〜。』
って毎回仰っていた水野晴郎さんのお言葉、今なら共感出来る気がします。