STUDIO ARTISAN からだとこころのいろいろ

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豆を炊くかのように

最近思いついたこと。
からだと向き合うのは『おいしいお豆を炊くことに似ている』ということ。
『美味しい』ってところがポイントです。


わたくし子どもの頃から豆類が好きなんです。
煮豆、枝豆、豆腐、納豆、味噌、醤油、落花生、小豆、あんこ…。
全部豆やん!と自分でつっこんじゃう時があるくらい、よく豆を食べてるんだなと思います。

からだを毎日触って、毎日観察して、毎日どうしたらよくなるか考えてますと、やっぱり元気でいるには時間と愛情を注ぐ必要があるなぁとしみじみ思うんですね。

わたしは料理にあまり興味がないので、それは得意な方にやってもらえばよいと思っているタチなんですが、からだをケアして元気に保つことと、豆を煮ること、炊くことは似ているんじゃないかしらと思いました。

豆の種類によっても水に何分浸けると美味しいとか、水から煮ていいとか、浸けなくてすぐ煮ていいとかいろいろあると思いますが、からだも人それぞれ微妙に異なりますので、そういう向き不向きなところがあると思うんですよね。

アクをとったりしないとおいしく出来ないところとか、お砂糖を入れるタイミングがあるとか、なんかそういう無駄に時間がかかるところと、自分の感覚を磨いてそろそろ砂糖いれても大丈夫だなっていう「今だな」の絶妙なタイミングを計れるようになるところとか、なんか、そういういろいろな作業工程が似ているな〜と思ったんであります。

だって、いろいろ時間短縮して作業工程を飛ばして煮ても「おいしくない!」んですよ。
からだも、いろいろすっ飛ばして一気にやったところで「美しくない!」んですよね。

ただ、毎回毎回そうして地味に美味しいお豆を調理していると、ある日突然もっとスピードアップしてもよいものに出会ったりします。圧力鍋とか、最新調理器とかね。

からだも、ある日突然スピードアップ出来る日が来たりします。
その日が来ましたら、「今までがんばってよかったね〜♫」と自分を労いながら、新しい鍋なるものをぜひ使っていただければと思います。


皆さまのからだは、時間がかかって出来上がります。
いったりきたり、出来たと思ったことが出来なくなり、痛くなくなったはずの場所が痛くなったり、いろいろあります。
でも、アクをとり、コトコト煮ながら待っていると、その先の先には、美味しいおいしいお豆さんが待っております。

豆キライな人にはまったく伝わらない話ですが、わたしとしては、毎回毎回『美味しいお豆』を炊きたいのであります。
なので、今日も研究はつづく…のでありました。