このところ、毎日バレエのブルーレイを観て過ごしております。
完全に個人的な好みで英国ロイヤル・バレエ団が好きなんですが、
昨年、英国に完全にサポートしてもらえる事になったロイヤルチャーター60周年記念ということで15枚セットでなんと20,000円!というブルーレイ(DVDもあります)BOXが発売されており、その噂を聞きつけて、今年購入いたしました。
2005年から2016年までの歴代のプリンシパルと呼ばれる主役たちの映像なので、今はもう引退してしまったダンサーとか観れて感無量。毎日感動しています。
バレエをずーっと観ていくと、バレエ団によって、国によって、おんなじバレエといえど、中身はぜーんぜん違うことがわかるようになります。
文化の違い、センスの違い、もちろんその時の芸術監督にもよりますが、ダンサーのタイプが様々です。
わたしは、好きなダンサーを追っかけてたら、気づいたらロイヤル・バレエ団が一番好きになってしまってたんですが、皆さんはそれぞれ好みは分かれるかと思います。
で、このところ、毎日毎日ブルーレイを観ていて気がついたこと。
当たり前なんですが、今はプリンシパルで主役として踊っているのに数年前は準主役とかで群舞で踊っている人を発見して、
あーそっかー、いきなり主役の人もいるけど、一般的には、段々と、順番に、成長していくんだからそうだよねーと、気がつきました。
今はソリストと呼ばれる準主役の人が昔は大勢に混じって、こんな風に踊ってたんだなーとか見れたりして、すごく勉強になります。
途中があって当然なんだなーと。
そんなことを毎日発見して楽しく過ごしています。
話はちょっとずれて、
4年前くらいから同じチームのサッカーを見ているんですが、
がっつり毎年試合を見ていると、そのチームの選手が成長していくのがシーズンごとにわかるようになるもんでして、
あー去年はあそこで逃げ腰だったのに、今年は行けるようになったんだなーとか、
若い選手が入りたては緊張してたのに、慣れて実力を発揮できるようになって
すごいジャーン、たくましくなったねーとか思ったりします。
ベテラン選手がさらに巧くなってグッとくるシーンがあったりします。
ダンサーもまったく同じで、2005年で魅せる踊りと、2007年で魅せる踊りは別物になっています。
数年のいろんな経験が、その人全てを創るので、本当に人によって踊りはまったく違うものになるんだなって感心します。
わたしは20年くらい講師業をさせていただいてますが、昔はレッスンで大きな声も全然出せませんでした。
途中までは教師は常に完璧じゃないといけないって思ってましたので、本当にずーーーーーーっと緊張して教えてました。
でも、先生も、常に途中があって当然でございます。
5年後は今より教えるのが上手になるだろうし、知識も経験も増えるはずです。
だから、今を、一生懸命やればいいんだと、気がつきまして、
それからは、緊張が少しずつなくなっていきました。
先生をしていると、もちろん自分が教えている皆さんの成長も見れます。
それが先生の醍醐味であります。
ですが、わたしも、同じように、成長していく姿を逆にずっと見られてるんじゃないかなーとかも思います。
だから最近は、わたしの成長もしっかり見てもらって、
先生も逞しくなったなーと、あの頃はヒヨッコだったのになーと、感動してもらえればいいじゃないと、思ってます。
人は「一生」成長するもんでしょうからねー。